Windsurf のコンテキストエンジンは、コードベース、これまでの操作履歴、次に行いたい意図を深く把握します。 従来のコード生成手法は、コードベースに対して大規模言語モデル(LLM)をファインチューニングすることに注力してきましたが、 これはユーザーごとのニーズに合わせてスケールさせるのが難しいという課題があります。 より新しく一般的になっているのは、検索拡張生成(RAG)を活用する手法で、 高い関連性と豊富なコンテキストを備えたプロンプトを構築する技術に焦点を当て、 LLM から正確な回答を引き出すことを目指します。 私たちはコードベースのコンテキストに最適化した RAG 手法を実装しており、 これにより提案品質の向上とハルシネーションの抑制を実現しています。
Windsurf は Enterprise 向けに完全なファインチューニングも提供しており、最適な解は ファインチューニングと RAG を組み合わせることです。

既定のコンテキスト

Windsurf は、インストール直後から複数の関連コンテキスト源を考慮します。
  • 現在のファイルおよび IDE(統合開発環境)で開いている他のファイル。これらは、いま書いているコードに非常に関連することが多いです。
  • さらに、ローカルのコードベース全体(未オープンのファイルを含む)をインデックス化し、 コードの記述中、質問時、またはコマンド実行時に、Windsurf のリトリーバルエンジンが関連するコードスニペットを取得します。
  • Pro ユーザーには、コンテキスト長の拡大、インデックス化上限の増加、カスタムコンテキストおよびピン留めコンテキスト項目の上限拡大を提供します。
  • Teams および Enterprise ユーザーの場合、Windsurf はリモートリポジトリもインデックス化できます。 これは、開発組織が複数のリポジトリにまたがって作業する企業にとって有用です。

ナレッジベース(ベータ)

Teams および Enterprise のお客様のみご利用いただけます。現在、Hybrid のお客様は対象外です。
この機能により、チーム全体で共有するコンテキスト/ナレッジソースとして Google ドキュメントを取り込めます。 現時点では Google ドキュメントのみ対応しています。画像は取り込まれませんが、チャート、表、書式付きテキストは完全にサポートされます。

Knowledge Base

チームのナレッジベース設定を行います。このページは管理者権限でのみ表示されます。
管理者は OAuth を用いて手動で Google ドライブに接続する必要があり、その後、最大 50 件の Google ドキュメントをチームのナレッジソースとして追加できます。 Cascade は Windsurf ダッシュボードで指定されたドキュメントにアクセスできます。これらのドキュメントは個々のユーザーのアクセス制御に従いません。つまり、管理者がドキュメントをチームで利用可能に設定すると、Google ドライブ側のアクセス制御に関わらず、すべてのユーザーがアクセスできるようになります。

Chat 固有のコンテキスト機能

Windsurf Chat と会話する際は、@-メンション やカスタムガイドラインなど、コードベースのコンテキストを活用するさまざまな方法があります。 詳しくは Chat ページ をご覧ください。

よくあるご質問(FAQ)

Windsurf はコードベースをインデックスしますか?

はい。Windsurf はコードベースをインデックスします。さらに、独自の M-Query 技術を用いて、コードベースに対して LLM による RAG(retrieval-augmented generation)も実行します。 インデックスの性能や機能は、ワークフローやご利用の Windsurf プランによって異なります。詳しくは コンテキスト認識のページをご覧ください。